なかなか足を運んでくれない、オペラや民話の朗読などを、ネット配信することで、身近に楽しんでもらおうというと言う趣旨。今回は、オペラを取り上げ、本編を上演すると3時間にも渡る「蝶々夫人」を、わずか10分程度の寸劇に仕立て、コミカルな上演形態でご覧いただいた後に、世界的に有名な楽曲「ある晴れた日に」を存分に堪能していただこう、と言う試み。
長崎を舞台に、没落藩士令嬢の蝶々さんとアメリカ海軍士官ピンカートンとの恋愛の悲劇を描く。色彩的な管弦楽と旋律豊かな声楽部が調和した名作で、日本が舞台ということもあり、プッチーニの作品の中では特に日本人になじみ易い作品である。特に第2幕のアリア「ある晴れた日に」は非常に有名で、中低音域に重点を置いた歌唱が求められる曲を、柴崎美穂がどう歌い上げるのか・・・
軽妙な竹内晶子の語り口が、笑いを誘う。
蝶々夫人・・・柴崎美穂 ピンカートン・・・藤田遼平 スズキ・・・大草理乙子
進行・語り・構成・演出・・・竹内晶子